2012年5月6日日曜日

フィンランド人ドライバーが優秀な理由 : F1通信


フェラーリの元ドライバー、ミカ・サロとかつてベネトンに在籍したJ.J.レートはいずれも(ラップランドの国境に近いコバライネンの実家からは400マイル離れた)ヘルシンキ近郊で育っており、同じような少年期を過ごした。

これは、わずか530万人の人口と770億本の樹木を有するフィンランドが、人口あたりのF1ワールドチャンピオンをどの国よりも多く生み出しているフィンランドの秘密の一部である。

昨年ハミルトンを抑えてタイトルを獲得したフェラーリのキミ・ライコネンは、国土の4分の1が北極圏内にある同国出身の3人目のチャンピオンとなった。ライコネンは、1998年と1999年のチャンピオン、ミカ・ハッキネンと、1982年のチャンピオンで先駆者であるケケ・ロズベルグに続いた。� ��れは、40倍の人口を持つブラジルと同じチャンピオン数である。8人のチャンピオンを輩出している英国でさえ、人口当たりで考えるとチャンピオン数はフィンランドの4分の1である。

コバライネン、レート、サロによると、できるだけ速く運転することは、フィンランドの通過儀礼であるという。サロは「僕は2〜3人の友人と一緒にたぶん50ポンドくらいの自動車を買って、裏道で乗り回していた」と語る。「道路は閉鎖されていたわけではなく、行き止まりの道だった。友人に反対側から進入してくる車を止めてもらっていた。13歳くらいだったかな。家から2kmも行くと、車を爆走させることができる未舗装道路があった。みんなしているよ。度胸がつくんだ」

これは通常、砂利道で行われた。砂利道では車はアスファルトより� ��単に滑る。しかしフィンランドではアスファルト道路も冬季の大半は雪で覆われている。そして、スノーモービル(伝説のフェラーリ・ドライバー、ジル・ヴィルヌーヴが才能を磨いたことで有名)は人気のある娯楽である。したがって、滑りやすい場所でエンジンつき車両をコントロールする能力は、フィンランド人が早い時期から発展させる技術なのである。

またフィンランドは、他の国よりもスピードのスリルから少年たちの気を逸らせるものが少ない。サッカーは同国の文化にあまり浸透していない。主な国家的スポーツはアイス・ホッケーであり、6歳頃から多数の子供がゴーカートでレースをする。ゴーカートは、グランプリ・ドライバーの大半が経験を積むモータースポーツである。


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レートは「フィンランドではゴーカートはとても人気がある」と語る。「1960年代からどんどん人気が出ている。趣味としてやっている人が多い」 同時に、国内にはそれなりに発達したモータースポーツのインフラがあるので、レジャー向きのゴーカートのレベルを越えたレーシングをしたい人にも受け皿がある。

とは言え、フィンランドの規模と孤立性により、野心あるレーシングドライバーは、モータースポーツのキャリアを追及するために必要な多額の資金を集めるのがどこよりも難しい。

同国人の成功にもかかわらず、多くのフィンランド人はモーターレーシングをスポーツとは見なしていない。これは� �年8年ぶりにフィンランド人としてドライバーズ・タイトルを勝ち取ったライコネンが同国の最も人気あるスポーツマンを選ぶ投票で、3位に甘んじたことにも反映されている。彼は槍投げ選手と、ドーピングで失格となった経験を持つクロスカントリー・スキー選手に敗れたのである。

逆説的に、これは役に立つことかもしれない。サポートの欠如のおかげで、ヨーロッパでF1への梯子を上ったドライバーは、トップに到達するために必要な固い決意と献身を持っているのだから。

サロは「家族や銀行からお金を借りた。持ち物を全て売り払ったよ」と語る。「学生時代は働いていたので、自分で車を買うことができた。フォーミュラ・フォードでは1シーズン分の資金をなんとか支払った。自分が優秀だと知っていたからリスク� �冒したんだ。この意志を持たない人もいる。重要なのは、スポーツが大好きでそのためには何でもするという気持ちだ。僕はとにかく走りたかったので、基本的に普通の生活はあきらめた」

その目的において、フィンランド人は決定的なアドバンテージを持っている。サロは「決してあきらめないという僕らの精神構造はレーシングに向いている」と言う。「とても頑固で嫉妬深く利己的なんだ。だから他の誰かが成功するより自分が成功したがるんだ」

レートが「非常に頑固」と評するこの特徴は、チームがフィンランド人ドライバーを最も高く評価する性質である「執念深さ」と「冷静さ」と連携する。ライコネンは、プレッシャー下における極度の冷静さによって「アイスマン」と呼ばれているが、これはハッキネンにも� ��通する性質だった。そしてロズベルグの偉大な勝利のいくつかは、難しいコンディションでライバルらがミスしたためにもたらされたものである。


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サロは「F1だけではない」と語る。「(フィンランド人が得意とするもうひとつのスポーツ)ラリーでも同じことが言える。誰もがとても冷静で、あまりミスをしない。理由はわからないが、僕も同じだ。感情は自分の行動に全く影響を与えないんだ」

「フィンランドではごく普通のことだね。家族のことなどはあまり関係ない。F1で戦っていた頃、祖父と祖母が亡くなったが葬式にも帰らなかった。僕にとってはたいしたことではなかったんだ。これはみんなも同じだと思う」

そして今、フィンランド人の成功から四半世紀が過ぎ、ベルトコンベアに勢いがついている。

レートは「フィンランドではモータースポーツがニュースにならない日 はない。3人もワールドチャンピオンがいるのだから、誰もがドライバーの成功を信じている」と語る。

もちろん必ずしも成功するわけではない。しかしサロはトップに到達できる才能を持つ「数人が登場しつつある」と言う。F1におけるフィンランド人のサクセスストーリーはこれからも続くだろう。

フライング・フィンたち
3人のチャンピオン...そして将来のチャンピオン

ケケ・ロズベルグ
チャンピオン:1982年
グランプリ出走:114回
優勝:5回
ポール・ポジション:5回
比較的遅い29歳で、ウィリアムズの競争力のあるマシンに乗り、移籍したシーズンにドライバーズ・チャンピオンシップで優勝。現在は息子のニコ(ドイツ生まれ)がウィリアムズのドライバーである。

ミカ・ハッキネン
チャンピオン:1988年、1999年
グランプリ出走:161回
優勝:20回
ポール・ポジション:26回
1度ならずミハエル・シューマッハからタイトルを奪ったのは彼とフェルナンド・アロンソだけ。

キミ・ライコネン
チャンピオン:2007年
グランプリ出走:121回
優勝:15回
ポール・ポジション:14回
現チャンピオン。2005年のシーズンでファステスト・ラップを10回出し、シューマッハの記録に並んだ。元ミス・スカンジナビアと結婚。

ヘイキ・コバライネン
グランプリ出走:17回
優勝:0回
ポール・ポジション:0回
今年マクラーレンに移籍。最近のテストでは、ヘレスでV8マシンのラップタイム記録を樹立。初シーズンは堅実にポイント圏内に入った。

フィンランドの分析:人口530万人の国の得意分野


デュポンを塗りつぶす方法

F1
現チャンピオンを含め「ビッグ4」のシートのうちふたつを占める。

ノーベル賞
3人。1939年フランツ・エミール・シッランパーが文学賞(「母国の農民に対する深い理解と、その生活や自然との関係を描いた優れた芸術性」)、1945年アルトゥーリ・イルマリ・ヴィルタネン教授が化学賞、1967年ラグナル・グラニトが生理医学賞を受賞している。(ノーベル賞を受賞した英国人は114人)

ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト
41回で優勝1回。2006年ロルディの「ハード・ロック・ハレルヤ」。最下位は8回。

サッカー
主要トーナメントの予選で勝ち上がったことはない。FIFAの最高ランクは33位。エース・ストライカーはヤリ・リトマネン。

選挙権
ヨーロッパで女性に選挙権と立候補を認めた最初の国。

ラリー
4人のワールドチャンピオン:アリ・バタネン(1981年)、ハンヌ・ミッコラ(1983年)、マーカス・グロンホルム(2000年、2002年)、トミ・マキネン(1969〜1999年)。

嫁担ぎ競争
毎年7月ソンカヤルヴィでワールドチャンピオンシップを開催。しかし1997年以来地元優勝者はなし。過去10回の大会ではエストニア人が優勝している。

スケールの大きいプレゼント
サンタクロースはラップランド地方に住んでいる。失業率は6.8%(英国は5.2%)。

牛乳の値段
1リットルあたり55ペンス(110円*)(英国:50ペンス(100円*)

生活の質 <訳注:記事下に参照リンク>
最近の国連報告書によると、住みやすい国の11位。

オリンピック
夏季大会では295個のメダル(金メダル100個)を獲得して13位。冬季大会では45ヶ国中7位。

寿命
平均寿命は78.4歳(英国:78.5歳)

結論
コメディ・ゴシック・ロックで隣人を怖がらせつつ、愛国主義的海賊としての歴史的に優れた能力を森の間をスラロームする技術と交換した、エメリン・パンクハースト*寄りの裕福で妻を運ぶスピード狂国家。<*訳注:英国の女性参政権活動家>

+追記
フィンランドは、記事でとりあげた4人ではなく6人のワールドラリーのチャンピオンを輩出している。あとふたりは、ティモ・サロネン(1985年)、ユハ・カンクネン(1986年、1987年、1991年、1993年)。また、マルク・アレンはシリーズがワールドチャンピオンシップになる前の1978年にドライバー・タイトルを獲得。


-Source: Guardian Unlimited
-Mobile: Amazonモバイル
<記事の後半は皮肉な英国人のお遊び的な内容になっています markzu>

+参照
F1通信・記事検索
【ミカ・サロ】【J.J.レート】

ミカ・ハッキネンとミカ・サロは、フィンランドの同じ町(それもお隣さん的近所)でライバルとして地元カートから英国F3そしてF1まで戦った。非常に仲が悪いことでも有名だった。またミカ・サロの奥様は日本人。

+関連記事
2006年05月26日
ライコネン、コンテスト優勝の母国ロックバンドにあやかりたい
第51回ユーロビジョン・ソング・コンテストで20日、フィンランド(ロルディの「ハードロック・ハレルヤ」)が23カ国を抑えて優勝した

+関連記事 (F1歴代チャンピオン - 栄誉の殿堂)
・ケケ・ロズベルグ:栄誉の殿堂
・ミカ・ハッキネン:栄誉の殿堂
・キミ・ライコネン:栄誉の殿堂

+参照
生活の質(人間開発指数)ランキング (「人間開発報告2007/2008」より)

01位 アイスランド
02位 ノルウェー
03位 オーストラリア

08位 日本
09位 オランダ
10位 フランス
11位 フィンランド
12位 米国

16位 英国

81位 中国
出生時平均余命、成人の識字率と初・中・高等就学率そして所得に関する国連機関や公的機関から得たデータから算出したランキング。

*日本時間2008年03月26日13:19 の為替レート:Yahoo!ファイナンス 外国為替情報



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