『特捜最前線』(とくそうさいぜんせん)は、東映の製作によりテレビ朝日系列で1977年4月6日から1987年3月26日までの間、10年間にわたって放送された連続テレビドラマ。
- 放送時間
- 第436話(2時間スペシャル)(1985年10月10日) 20:00 - 21:48 ※この回より木曜日に移動
東京総合ビル33階の一室に置かれた警視庁特殊命令捜査課(通称「特命捜査課=特命課」)に所属する刑事たちのバラエティに富んだ捜査活動と人間ドラマを描く。
- 担当する事件は「行方不明になった子供の捜索」から「特殊爆弾による爆破阻止」まで幅が広い。
- 他の刑事ドラマでは、部署内で怒る相手はミスをした部下や後輩である場合が常だが、この作品では同僚や先輩刑事、時には上司(課長)に対して怒りを見せるシーンもある。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 番組の歴史
[編集] 1977年
4月6日:「頭脳と行動力を駆使して多発する凶悪犯罪や難事件に挑戦する6人の刑事の活躍物語」というコンセプトでスタート。メンバーは、課長神代、ヘリ捜査専門の桜井、落としの名人船村、地方出身のバイタリティ男高杉、熱血刑事吉野、新米津上の6人。当初は特命ヘリの存在を作品の見せ場とし、他の刑事ドラマでありがちなエピソードが連作され、作風も比較的マイルド路線であった。また、各刑事にスポットを当てた個人編の存在も神代と桜井に集中し、各々の個性に言及しているものは少なかった。
6月29日:第13話「愛・弾丸・哀」放送。この作品が、このドラマの路線・方向性が決定づけられたとも言われている。これ以降佐藤肇・野田幸男演出回を中心に作風がハード化していく。ちなみに、先述の第13話とプルトニウム爆弾を扱った第29話・第30話、神代の娘の死とその復讐劇である第50話・第51話はこの時期の作品の中で特に人気が高いとされている。
9月:金沢で番組初の地方ロケを敢行(第24・25話)。
[編集] 1978年
3月:藤岡がドラマ『汽笛が響く!』出演のため降板。それに代わる特命ヘリポジションで紅林刑事が加入(第52話)。
4月:桜井に代わる警部ポジションとして橘刑事が加入(第53話)。タイトルロゴ、オープニングテーマ、アイキャッチ、ナレーターを一新、メンバーを全員エリートキャラにシフトさせハードアクション中心の路線に。
7月:北海道函館でロケを敢行(第68・69話)。
9月:1話完結ものとして異例の3話連続作品「挑戦」をOA。
[編集] 1979年
1月 - 2月:北海道での二度目のロケを敢行(第97・98話)した際、二谷がスキーで転倒し重傷を負い番組を一時離脱。また55話以降、西田のスケジュールの都合で準レギュラー化していた高杉がとうとう殆ど姿を見せなくなり、実質レギュラーメンバーが橘、船村、紅林、吉野、津上の5人となり、番組最大のピンチに。
3月:そのピンチを乗り越えるべく、蒲生警視(長門裕之)を課長代行(次長)として登場させる(第100話~第104話)。さらに補強策として降板していた藤岡が復帰(第103・104話)。
4月:西田がついに番組を降板(第105話)。その穴埋め的なポジションとして、庶民派の滝刑事と(第108話)高杉婦警が加入(第109話)この時期以降過激な雰囲気をかもし出すエネルギッシュな人間ドラマが連発される。
5月:視聴者公募作品において二谷が番組に復帰(第110話)。
9月:一時の危機を脱し安定したと思われた矢先、大滝が映画『影武者』の撮影で降板(第127・128話)。
[編集] 1980年
1月:時代劇俳優への転向を示した荒木が降板(第146・147話)。番組初の殉職という形を取る(その際のエピソードは後述)
2月:叶刑事が加入(第148話)。
7月:桜木が降板(第169話)。その翌週、大滝が復帰(第170話)。その後、番組は神代、船村、橘、桜井、紅林、叶、吉野の7人体制になり、このメンバーで5年間にわたり固定され、いわゆる「黄金期」を迎える。
[編集] 1981年 - 1982年
1981年3月:第200・201話「ローマ→パリ縦断捜査!」で、番組200回記念作品として初の海外ロケを敢行。
この頃からアクション重視の路線から、刑事たちや事件に関わる人々の心情を深く描いた、いわゆる「人情系」の路線へとシフトしていった。また、この時期には、蒲生警視のシリーズ物(窓際警視シリーズ)、視聴者投稿作品、犯人当てクイズといった企画が登場するようになり、次回予告では五木田武信がリポーターとして顔を出すようになる。
1982年8月:海外ロケ第2弾として、ハワイロケを敢行した5周年記念作品を放送(第275・276話)。
1982年9月:第278話「逮捕・魔の24時間!」で、二谷が初めて監督を担当。
1982年11月:制作サイドと対立したメインライターの長坂秀佳が番組を降板。
[編集] 1983年 - 1984年
1983年6月:制作サイドと和解した長坂が7ヶ月ぶりに番組に復帰。「長坂秀佳シリーズ」として原則集中型のオンエアー形式となる。
1983年9月:この頃からオープニングも一新して、視聴率が20%以上を連発するようになる。
1983年12月:藤岡が映画「SFソードキル」の撮影の為に一時番組を離れ渡米。その間、五代高之扮する早見刑事が加入して穴を埋める(第342話~第348話)。
1984年1月:第347話「暗闇へのテレフォンコール!」で、番組史上最高視聴率となる27.4%を獲得をし、9週連続20%以上の視聴率を獲得。
1984年2月:350回記念作品の第1弾として放送された第350話「殺人トリックの女!」で、二谷英明の妻の白川由美が準レギュラーとして初登場(以後419話、436話に登場する)。続く第2弾での第351話「津上刑事の遺言!」では、荒木も含めこれまでのレギュラーが勢ぞろい。
1984年3月:作家シリーズ第2弾、石松愛弘シリーズを4週連続でオンエアー。
1984年3月:五木田武信が予告担当を降板。
1984年4月:7周年記念作品の一環として、第359話&第360話「哀・弾丸・愛・7人の刑事たち!」(第13話のリメイク版)が放送。この作品は、「特捜」の中でも名作との評価が高いと言われる。視聴率は、359話は、20.0%で、360話は、20.0%の好視聴率を獲得。
その後も、沖縄ロケ、東京の街シリーズ、秋の特別企画、女性の犯罪体験の手記シリーズといった企画を連発。
[編集] 1985年
1月:大滝が舞台で番組を一時離れた為、代打で渡辺裕之演じる的場刑事が4話限定(第397 - 400話)で加入(その後、第428話で再びゲスト出演)。
3月:8周年記念としてベルギーロケを敢行した作品(第407・408話)を放送。
6月:第418話「少年はなぜ母を殺したか!」では、全編法廷内でドラマを展開(連続ドラマ初)。
8月:塙五郎と足掛け8年半レギュラーを務めた大滝が降板。(第430話)。
10月2日:初回からレギュラーとして出演を続けていた、誠が殉職という形で降板(第435話)。
10日には『ニュースステーション』スタートに伴い、木曜21時に枠移動。その初回は番組唯一の2時間スペシャルとして放送。この回から、5年9ヵ月ぶりの新メンバーで渡辺篤史演じるマイホームパパキャラクターの時田警部補と、三ツ木清隆演じる激情派キャラクターの犬養巡査部長が加入。オープニングが一新。他の刑事ドラマを意識するかのように再びアクション色が濃厚に。
11月:メンバー歴代最年少の阿部祐二演じる杉巡査が加入、婦警が6年半ぶり三度目の交代(第441話)。6年半ぶりに特命課員が8名になった。これ以降コミカルさを織り交ぜた生活感漂う設定が強調された。
12月:岡山・香川ロケを敢行(第444話「退職刑事失踪の謎!瀬戸内に架けた愛!!」・第446話「倉敷~高松~観音寺・瀬戸内に消えた時効!」)。
木曜21時に移動後、裏番組に人気音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系)があったことや主要メンバー変更の影響、また番組自体のマンネリ化もあり、視聴率が黄金期の平均20%台から平均12%台に下降し、苦戦するようになる。
[編集] 1986年 - 1987年(番組の終焉)
1986年4月:視聴率回復の一環(テコ入れ)として9周年記念・犯人当て懸賞付きドラマ(第460話「挑戦・この七人の中に犯人は居る!」)を放送。その後編(第461話「挑戦II・窓際警視に捧げる挽歌!」)で、番組準レギュラーの蒲生警視が殉職。視聴率は振るわなかったものの、捜査四課の西岡刑事(蟹江敬三)がその後もセミレギュラーとして登場、ミステリアスな刑事役を演じた。この回からオープニングを一部変更した。
この時期は視聴率を回復させる為に、終着駅の女シリーズ(第457・458・459話)、石松愛弘シリーズ(第474・475・477話)、二谷英明監督作品第二弾(第490話「強殺犯逃亡・あぶない道連れ!」)、若者向けの作品など趣向を凝らした企画が練られたて、若干、視聴率が上がったものの、いずれも「ザ・ベストテン」の牙城を崩すには至らなかった。
1986年10月からは、再びオープニングを一新して、視聴率回復を狙ったが結果として表れず、視聴率が一桁台に落ち込む回も出てくるなど低迷した為、1987年3月をもっての番組終了が決定した。
1987年1月:500回記念作品(第500話・第501話)を放送。この作品では、船村ファミリーのほか、誠が殉職した吉野刑事と瓜二つのチンピラ役で出演。
1987年3月:「長坂秀佳終幕三部作」を放送。警官大量汚職事件と橘・桜井・神代、3人それぞれの人生模様を絡めた。3部作の最終回でついに特命課廃止案が浮上。明確な解決的展開もないまま特命課は「特命部」に格上げとなり神代は特命部の部長に、橘、桜井はそれぞれ特命第一課と特命第二課の課長となり、「特捜最前線」は終了した。
[編集] 登場人物
特命捜査課・刑事
フォールズチャーチ、東
- 神代恭介(演:二谷英明。第1話~第92話、第97・98話、第110話~第509話)
- 刑事歴25年の警視正。警視庁捜査第一課刑事、城北警察署長、警視庁捜査第二課長、警察庁捜査第一課理事官、警察大学教授などを歴任したのち、新設された警視庁の部署・特命捜査課(通称:特命課)の課長となった。自らの命令は絶対で、違背した刑事には容赦なく雷を落とす。その妥協を見せない捜査姿勢から「剃刀の神さん」の異名を持つが、部下からは「四角ダルマ」と陰口を叩かれることも。正義感が強く相手が誰であろうと犯罪を許さない性格で上からの圧力(政治家など)にも動じない気迫を持つ。自ら捜査の現場に出ることも多く、メンバーからの信頼も厚いが、その部下が不祥事を起こした際には査問会側に立つなど一定の距離を置く一面もある(立った上で他の刑事に問題解決のヒントを与える役回りであ� ��)。以前には妻子がいたが、妻は神代のかつての部下と蒸発(仕事一辺倒で家庭を顧みない態度に愛想を尽かしたと思われる)、娘の夏子も暴力団組長という裏の顔を持つ男に射殺されるという悲劇に直面している。家族について言及することはほとんどないものの、第87話の女流画家や第424話での会社社長(ハナ肇)との会話の中で、自身の職務一辺倒の姿勢が夫人の蒸発や娘の死へとつながったと後悔の念を吐露している。その事件に関与した暴力団を単独で襲撃したり、メンバーの心配をよそに無謀な捜査を行ったりと、意外に気性の激しい一面も持ち合わせている。
- 船村一平(演:大滝秀治。第1話~第128話、第170話~第396話、第401話~第430話、第500・501話)
- 昭和5年7月9日生まれ。茨城県出身。刑事生活30年(基本的にこの設定は放映期間と無関係に一貫しているが、40年と言われていた回もある)のベテラン警部補。神代とも数十年の付き合いがあり、彼をはじめ、特命課のメンバーからは「おやじさん」と呼ばれている。(初期では「落としの船さん」「落としの一(ピン)さん」と呼ばれることもあった。)当初は逮捕した相手を更生させたり、後々まで面倒を見たりと情に厚く、神代と若い刑事たちの橋渡し的な役割を担うキャラクターであった。感情的で私情に走ることが多い特命課刑事の中でも最もその傾向が強く、演じる大滝自身が演技なのかアドリブなのかわからなくなってしまうほどであった(役に熱を入れるあまり、相手に抱きついたりすることは頻繁にあり、時には共 演者の女性の胸を触ったこともある。)。家族は妻と子供が二人いたが長男・秀平は幼くして他界、妻の香代も1979年に癌に侵され、その看病のために刑事を辞職し、妻の郷里・飛騨高山に旅立つ。妻の他界後は東京に戻り、娘の香子とビーフシチュー店を開業していたが、その従業員が関わった事件で偶然にも神代と再会し、その事件がきっかけで刑事に復帰することとなる(前回の辞職時には届けが正式に受理されていない扱いだった)。刑事に戻ってからは娘の駆け落ち、その夫の死と不幸な経験を繰り返したのち、自身の心臓病が悪化。刑事の職を続けるかどうかで苦悩した末、1985年に刑事を正式に退職する。
- 神代をはじめ、特命捜査課の刑事たちは部下や後輩を呼ぶときは基本的に呼び捨てだが、船村だけは「○○君」と君付けで相手を呼ぶ。階級が上である橘に対しても船村の方が年齢が上であるために「橘君」と呼んでいる。なお、船村をメインとしたエピソードは、脚本家の塙五郎が多く手がけており、船村が退職した第430話をもって、塙は番組を降板している。
- 昭和13年生まれ、長崎県出身。高校時代は野球部に在籍していた。かつては県警本部のエリートだったが無二の親友を逮捕したことから田舎の駐在所に自ら進んで転属。やがて野球選手であるその親友の息子を応援に上京した際に、別事件で親友を追っていた特命課と遭遇。苦悩の末、再び親友を逮捕することになる。その自責の念から警官を退職しようとしていた矢先に、神代の計らいで警部の階級を得て特命課に配属。射撃の腕前は警視庁内でもトップクラスであり、ときには長距離からの狙撃を任されることもある。その上、柔道四段で格闘能力も高い。こうした有能さを持つことから、次第に神代の右腕的存在となっていき、やがては特命課No.2のポジションに収まることとなる。神代の不在時などには彼が課長代理として 捜査の指揮を執ることも多い。一見温厚に見えるが、他の特命課員同様、感情的になる場合があり、その際は「てめぇ!」「この野郎」「おい、おっさん」などと乱暴な台詞を吐いたりもする。家族は妻と息子二人だが、駐在所への転属がきっかけで長年別居状態が続き、のちに離婚を決意。東京の予備校に通うために上京した長男信一とは紆余曲折の末同居、次男も終盤で上京した際に事件に巻き込まれている。信一との同居までは1人暮らしであったが意外と部屋は小綺麗で清潔な一面も持っている。
- 特命課の刑事は、婦警を呼ぶ場合に神代は君付け、その他の刑事たちは名前で呼び捨て若しくはちゃん付けで呼ぶが、橘のみ苗字で呼び捨てにする。また、当時では珍しい、ピークドラペル(剣襟)のシングルスーツを着る事が多かった。
- 桜井哲夫(演:藤岡弘。第1話~第52話、第103話~第341話(第103・104話はゲスト扱い)、第348話~第509話)
- 初期の位置づけは特命ヘリを用いた空中捜査担当の警部で、名前も"哲男"だった。単独捜査が多く神代からしばしば激昂されることもあったが、次第に特命課No.
フィートトウェイン、インディアナ州を行う活動2としてのポジションを確立していく。不言実行型で考えている事を今一周囲に理解されない事もあるが、基本的にはやはり他のメンバーと同じく人情派である。父・正規は弁護士で法曹界の大御所。長兄・修一郎は判事、次兄・道夫も弁護士というエリート一家に生まれる。父親は非常に厳格な人物で2人の兄が大変優秀であったため、末っ子の哲夫に対してはとりわけ厳しく教育する。そのため彼は幼少時から劣等感の塊であり、それが父親への反発心につながって、警察官を志すことになった。捜査の過程で父が介入してきた際には、反抗期の少年のような不貞腐れた態度をとるなど、普段の姿からは想像出来ない一面を垣間見せたこともある。52� �で国外逃亡した外国人容疑者の続行捜査という形でワシントン日本大使館に派遣され、それから程なくして異動したニューヨーク市警(この時は国際警察に籍を置いていた)で親友刑事の家族が射殺される事件に遭遇。その復讐のために彼は手段を選ばない悪徳刑事に変貌する。結果として国外追放処分となり事件と深い繋がりのあった容疑者を追って帰国。同事件を捜査中の特命課と遭遇し、確執の末、警部補に降格という形で復帰。それ以降は特命課陣も手を焼くほどの荒くれ刑事となり、公私ともにおいてスキャンダルぶりを発揮するようになる。人情派の橘・理論派の紅林とは捜査方針を巡り衝突することもしばしばであったが、後に打ち解け、荒くれぶりも形を潜めシリーズ中盤以降は橘と共に神代を支える。服装はノーネクタイ� ��皮ジャンか派手めな柄の背広が多い。
- 紅林甚一 (演:横光克彦。第52話~第509話)
- 前所属は警視庁外事課の警部補。外事課時代の先輩でもあった桜井の転勤に伴い特命課に配属。旧満州からの引揚者である実母・常子とは幼少時に生き別れ(昭和57年に交通事故で死亡)、実父とは大学生の時に死別している。また第507話では「父親の味を知らない」と語っている。エリート揃いの特命課にあって最も特命課員らしい刑事で、性格は、演ずる横光曰く「個性がないことが個性」(ファミリー劇場での談話)滝からは「クソ真面目」、桜井には「真面目って辞書で引くと『特命課の紅林』と載ってる」などと揶揄されたほど。メンバーの中で唯一の左利きであるため、第129話では彼のイメージとはほど遠い、軽妙な男に化けて潜入させられたこともある。桜井と同じくヘリの操縦ができ、空からの捜査場面も多く見� ��れた。中盤で義理の妹の存在が明らかになる。
- 叶旬一(演:夏夕介。第148話~第509話)
- 昭和30年2月2日生まれ(戸籍上の誕生日は2月11日)。大物政治家が愛人に産ませた子供であったが、母は出産直後に彼を捨てて自殺したため、孤児院ひまわり学園で育つ(実際には、実母は実父の政治家としての将来を考え自殺。父親自身も孤児となった叶の存在を気にかけて心を痛めており、最期は彼を護るために凶弾に倒れた)。苦学の末、若くして警部補になるが自信過剰な性格と法律スレスレのスタンドプレーを行うことから所轄をたらい回しにされる。そんな中で自分を狙った狙撃事件の捜査中に、同事件を追っていた特命課のメンバーと遭遇、衝突の末に殉職した津上刑事の後任として配属される。当初は施設育ちのコンプレックスのせいか、誰にも心を開かない一匹狼の性格だったが、次第に特命課メンバーとして� �を通わせるようになり、最終的には庶民に最も近く、親しみを持てる刑事となっていった。一見エリートに見られがちだが、警官に採用されるまでは職を転々としていた時期もあり、施設育ちで幼い頃から苦労を重ねてきたために、物や食べ物を粗末にする容疑者に対して激怒した事もある。また、自身が孤児の辛さを身をもって体験しているだけに、犯罪者や若者に親の有り難みを説くことも多かった。なお、吉野との関係では、叶の方が吉野より階級は上であるが、特命課では吉野の方が先輩であるため、彼には目上の態度で接している(逆に吉野は叶を呼び捨てにするなど、先輩としての態度を取る)。吉野とは同じ若手とあって仲が良く一緒に飲みに行く事も多い。特命課刑事の中では災難に遭うことが多いが、本人は市民の安全 の為には我が身の危険も顧みない。終盤では恋人の存在が発覚。何故か、初登場の148話はオープニングではなくエンディングにクレジットされ、翌週からオープニングに加わっている。
- 高杉陽三(演:西田敏行。第1話~第92話、第105話、第351話(第105・351話はゲスト扱い))
- 東北出身の巡査部長。妻と娘との3人暮らし。兄弟については「12人兄弟の貧乏農家の倅(7話)」、「末っ子(36話)」、「8人兄弟の三男(105話)」と一定していない。当初は神代の捜査方針に反発するバイタリティ男だったが、次第に涙もろい人情キャラへとシフトしていった。所轄の係長への栄転という形で特命課を去るが、その後、津上がやり残した事件の捜査に協力。そのときは保護観察官に転身していた。悪気はないのだがいつも一言多い性格で真面目な紅林、津上などから反感を買ったこともある。演ずる西田のスケジュールの都合上、55話以降は欠場することが多く、後姿のシーン等はスタッフが代役を務めたこともある。最終的には他の出演者が西田のスケジュールに合わせて収録することに対して、申し訳無いと 感じた西田自身が降板を申し出た形となった。
- 吉野竜次 (演:誠直也。第1話~第435話)
- 佐賀県出身[1]で、浅草の所轄から特命課に配属された叩き上げの巡査長。性格は猪突猛進の直情径行型。課内では桜井と並ぶ武闘派的存在で浅草では吉野の名を知らない者はモグリと言われるほど。直情的ゆえに正義感も強いが犯罪者に対して容赦ない一面もある。それゆえに湿っぽい捜査活動への鬱憤から帰国直後の桜井の非情な捜査方針に唯一賛同したりしていたが、特命課員としての年数を重ねるうちに次第に人情味あふれる刑事へと変化していった。吉野も叶と同じく、父親が愛人に産ませた子供で、その出生の境遇から父親には複雑な心情を抱いているが、その父親の設定には矛盾があり、18話ではすでに他界していることを語る一方で、96話、220話では吉野が父を気にかける様子が描かれている(後者のラストは吉野の帰 省)。さらに334話では断絶状態となっている。また、高校に所属した部活動がボクシング部(64話)、水泳部(120話)、ラグビー部[2](185話)と話によって違っている。出世欲がなく、捜査にかこつけて昇進試験をすっぽかしたりすることもあったが、405話で巡査部長に昇進。さらに殉職後は二階級特進となって警部に。なお、演ずる誠は吉野の殉職後に第499話と500話に「吉野にそっくりな暴力団員」の松田鉄治役でゲスト出演している。
- 津上明 (演:荒木しげる。第1話~第147話、第351話(第351話はゲスト扱い))
- 警察大学卒の巡査長。当初はエリート意識を鼻にかけた新米刑事として描かれていたが、次第に情熱的な若手刑事にシフトしていった。事件の大小に関係なく捜査に情熱を燃やし、特に子供には優しく小さな約束からも事件解決に積極的に取り組んだ。両親は既に他界しており、幼い頃から妹のトモ子(牧美智子→立枝歩)と二人で懸命に生きてきた。大学時代はラグビー部に所属。特技はドラムを叩くことで、それが生かされるエピソードもあった。同僚の警官が女性の「下着泥棒」事件で冤罪がかけられた際には、同僚を罵倒するマスコミに対して「あんた達は、一度でも女を抱きたいと思った事はないのか? 僕は道行く女性を見て押し倒したい衝動に駆られる時がある」と弁護し男性の本能をリアルに語ったこともある。� �代の娘・夏子に対して密かに想いを寄せており、夏子が殺害されたときには神代を激しく糾弾した。それ以降神代に対しては反発心が増し、彼の命令に背いた行動が結果として自身の殉職に繋がってしまった。享年28歳。殉職4年後、津上が少年に解決を約束していた事件があることが判明し、特命課やそのOB(高杉と滝)がその解決に尽力した。
- 滝二郎 (演:桜木健一。第108話~第169話、第351話(第351話はゲスト扱い))
- 巡査。所轄署の交番勤務だった頃、巡回中にビルから人の転落する現場を目撃し、捜査にあたった特命課に協力する。自身がかねてから特命課に憧れを抱き、自ら配転を希望したため、マスコミ対策も兼ねて特別配属され、事件解決後に正式に配属された。捜査においては失敗が多いが、饒舌で韋駄天である。演じた桜木は当時31歳だったが、年齢設定は24歳とかなり差があり、エリートが多い特命課の中では階級が低いゆえ、同じ若手の吉野、津上、叶よりも格下的な扱いを受けていた。演じた桜木のスケジュールの関係から欠場も多く、主演エピソードも少ないが、捜査において他の刑事よりも早く手がかりを見つけるなど地味ながらも重大な役回りを演じることも少なくなかった。特命課で働くうちに人を信じるよりも疑う� �とが優先される刑事の職務に疑問を抱き、それが原因で不本意ながら刑事を退職する羽目に。その際に知り合った女性(赤座美代子)とラーメン屋を共同経営する。幹子とはデートの約束をするほどの仲だったようだが、進展することはなかった。その後、津上がやり残した事件の捜査に加わり、高杉同様、特命課を応援した。
- 時田伝吉 (演:渡辺篤史。第436話~第509話)
- 眼鏡がトレードマーク。家族は妻と10歳の娘、6歳の息子と4人。所轄署から人員補充のため特命課に転属した叩き上げの警部補で、退職した船村の後任的存在。江戸っ子気質で、配属当初はエリート揃いの特命課に馴染めないこともあった。他の特命課刑事と異なり、家族の写真を肌身離さず携帯し、徹夜勤務のときは自宅に電話をする様子や、捜査後の酒飲みの誘いも「(妻子が)待っているから帰る。」と家庭を大切にする描写が多くなされた。なお、一家は仏教徒のため、クリスマスを祝うことはやらない方針。
- 時田と同じくして警視庁捜査一課から人員補充のため特命課に配属した巡査部長。殉職した吉野の後任的存在であるが設定年齢26歳とかなり若い。饒舌で一度決めたことは梃子でも捻じ曲げない性格で暴走することも多いがおっちょこちょいな一面もある激情型。イライラするとタバコを吸う癖あり。
- 所轄署の刑事課にいた時、ヤクザの拳銃乱射事件の捜査中に特命課と出会い協力捜査。事件解決後に転属された巡査。いかにも現代の若者といった性格であるが特命課員の中では影が薄い。
特命捜査課・婦警
※高杉幹子は3代目、江崎愛子は4代目婦警。初代と2代目は準レギュラー一覧に表記。
- 高杉幹子(演:関谷ますみ。第109話~第441話、第446話(第446話はゲスト扱い))
- 高杉刑事のいとこで巡査。通称「カンコ」。登場当初は「みきちゃん」、「高杉」などと呼ばれていた。137話で滝に初めて「カンコちゃん」と呼ばれ、以後そのあだ名が定着する。ただし、神代は「高杉君」と呼ぶことが多く、橘は「高杉」と呼び捨てにする。普段は無線連絡やデスク業務が中心であり、あまり外出捜査することはないが、ときには女性ならではの潜入捜査を任されて、犯人に襲われる羽目になることもあった。特命課員とのラブロマンスは特に描かれなかったが、滝や吉野とデートの約束をしたことがある。が、結果として滝は辞職、吉野は殉職という結末に。その後、農協に勤めている青年からの3年越しのプロポーズを受けたことと、病弱の母の面倒をみることを理由に退職(なお、演じた関谷も降板後ま� �なく芸能界を引退している)。最終回で紅林と叶が「2人の刑事が死んで、3人が辞めた」と回想するシーンに婦警であるにもかかわらず登場する。
- 江崎愛子(演:愛田夏希。第442話~第509話)
- 高杉幹子の退職後に配属された婦警。あだ名は「アイちゃん」。OPでは杉と一緒に登場していた。外出捜査に参加する機会が多かった。
その他
「特捜最前線の準レギュラー一覧」を参照
[編集] エンディング
- ※歌い手のチリアーノはイタリア出身のナポリターナ歌手。よくクロード・チアリと間違えられる[3]がまったくの別人。ほとんどの場合「ジャカジャーン」というギターのイントロでお馴染みのTVサイズ(歌詞は2番のみ)が流れていたが、フルコーラス(レコードサイズ)や、レコードサイズの編集(1番の歌詞を除いた曲)バージョン、イントロ部分のみレコードサイズのTVサイズを使用した回もあった。第115話「チリアーノを歌う悪女!」はこの曲をモチーフとしており、劇中ではチリアーノ自身が登場し歌っていた。現在、フルコーラスバージョンはポリドールから発売されているCDで聴くことができる。
- ※ちなみに、山口百恵主演のTVドラマ「赤い迷路」の挿入歌「去り行く今」を歌っていた人物もチリアーノである。
- 「悪女の子守唄」(朝倉陽子)第354話~357話『石松愛弘悪女シリーズ』で使われた。
- 「砂時計」(朝倉陽子)第393話~396話まで、『女性の犯罪体験の手記シリーズ』で使われた。
- 「雪虫」(誠直也)第203話「幼児誘拐・菜の花の匂う女!」で使われた。
- 「右手に枯れたバラ」(藤岡弘)第406話『スキャンダル・スクープ』で使われた。
前番組である『特別機動捜査隊』に引続き、日産自動車が番組提供及び車両提供していた。
※使用車種の詳細については『特命車』の項を参照のこと。
劇中の覆面パトカーとして登場していた、セドリック、グロリア、スカイラインの日産車各車種は、4年に一度のサイクルでフルモデルチェンジされる度に新型に代替されており、番組のオープニング映像もその都度変更されていた。
ロックシティフォールズ、ニューヨーク州
番組のオープニング映像で覆面パトカーが疾走する形式は、前番組の『特別機動捜査隊』の流れを引き継ぎ、セドリック(330前期型→430前期型)・スカイライン(C110型(ケンメリ)→C210前期型(ジャパン)→C210後期型(ジャパン)→R30前期型(ニューマン))・グロリア(330前期型→430前期型)の順に疾走する形式であったが、1983年の3代目OPからは、セドリック(Y30前期型)・スカイライン(R30前期型(ニューマン))・セドリック(Y30前期型)の順に疾走する形式に変更され、1986年の4代目OPからは、フルモデルチェンジにより代替導入されたスカイライン(R31前期型(7th・セブンス))が先頭となり、後続にセドリック2台(Y30前期型)の順に疾走する3台体制が続いていたが、後の5代目OPからは、追加導入されたセドリック(Y30後期型)が先頭となり 、後続にスカイライン(R31前期型(7th・セブンス))・セドリック2台(Y30前期型)の順に疾走する4台体制に改められている。
主演の二谷英明は、劇中の覆面パトカーとして登場していた日産・セドリックの専属CMキャラクターを、1972年(230前期型4ドアハードトップ追加発売時)から1987年(Y30後期型)までの15年間務めており、「テレビ朝日=『特捜最前線』=二谷英明=セドリック=日産自動車」のイメージでのタイアップ効果は絶大であった。
『特捜最前線』終了後、実質的な後継番組として現在も放送されている一連のテレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマの番組提供及び車両提供も引続き日産自動車が提供しており、番組内で日産車の劇用車が登場することが長年続いている定番であり伝統でもある。
[編集] 特命ヘリ
スタート時において番組の特色として用意されたのが、専用ヘリコプターの存在である。ヘリの使用自体は他の刑事ドラマでもあるが、ここまでメインに扱うケースとしては本作が唯一無二である。最初期ではほぼ毎回のように登場し、クライマックスでの追跡シーンや事件現場への移動手段などに使われた。だがヘリを必要としない捜査が増えていった点や作品自体人間ドラマ中心にシフトしていったこともあり次第に出番も減り、最終的には完全に姿を消した。運転は回によって刑事自ら(主に桜井、紅林)か、専属のパイロットが担当。当初は特命ビルの屋上から発進できるよう待機していたが、次第にヘリポート待機に変更。ベースは日本農林ヘリコプターのベル47型(47G3B-KH-4)で、二年目にはドア無し仕様のヘリが、終盤ではモデル チェンジ型の特命ヘリ(ヒューズ・ヘリコプターズ社製の369型)も登場した。ちなみに当時のテレビドラマの多くは最新型のヘリコプターを使用していたのに対し、東映では2000年頃までベル47型ヘリを作品に起用していた。
[編集] オープニングナレーション
オープニングの刑事紹介映像の後に(初期の頃は紹介映像と共に)聞こえてくるナレーションがこのドラマの特徴の一つである。第1~52回は森山周一郎が、それ以後は中江真司が担当した。
第1話~第52話 | ||
---|---|---|
大空駆ける男がいた 大地を走る男がいた |
第53話~第104話 | ||
---|---|---|
天に地に 絶えることなき犯罪に |
第105話~第434話 | ||
---|---|---|
愛と死と憎悪が渦巻く メカニカルタウン |
第436話~第509話 | ||
---|---|---|
愛を殺し、夢を葬り 心を奪い、人を犯す |
特別回用 | ||
---|---|---|
第200話「ローマ→パリ縦断捜査!」(1981年3月4日) 第201話「ローマ→パリ縦断捜査II!」(1981年3月11日) 第365話「沖縄ラブストーリー!」(1984年5月23日) 第407話「幻の女・霧のベルギー失踪事件!」(1985年3月20日) |
[編集] 「特捜最前線」のエピソード
- 前番組の「特別機動捜査隊」と同じ東映テレビプロによる作品ではあるが、前番組のスタッフの大半は新たにスタートした「ジグザグブルース」や「快傑ズバット」、「ロボット110番」に回されたため、スタート時は「特別機動捜査隊」と同時期に終了した「非情のライセンス」からの陣営で固められた。
- スタート当初、「特捜最前線」のタイトルは筆書きのフォントであったが、第53話からはシンプルなゴシック文字のフォントに変わった。
- 地方テレビ局のローカル番組に出演した本郷功次郎の発言によると、レギュラー刑事役に抜擢された俳優たちは全員撮影にあたり一級の逮捕術を取得している。
- ヘリの操縦は、後に実際の軽飛行機免許まで取得した桜井役の藤岡が担当していた。途中から横光がヘリの操縦をしているシーンもある。しかし横光はヘリの免許を有していない為に実際には操縦していない(他の特命課のメンバーも同様)。いかにも本人が操縦をしているかのように見せることには苦労したという。
- 撮影は一週間に一本。あまり早くから撮影をして画面に違和感が出るのを防ぐため、なるべく劇中の季節に合わせて撮影をしていた。
- 放送当時人気だった他の刑事ドラマ(「太陽にほえろ!」、「西部警察シリーズ」など)に比べて、殉職する刑事が極端に少ないのが本作の特徴のひとつ。他の刑事ドラマとの差別化をはかるため、「刑事の殉職は描かない」という制作サイドの強い意向・方針があったためである。しかし、津上刑事役の荒木しげるは、自身の降板に際して「番組に戻ってくる余地をなくすために、敢えて殉職という形をとって欲しい」とプロデューサーに申し出たため、番組としては初めての殉職話が誕生するに至った。ちなみに津上が期間中唯一出演していない第145話「凶器が歩く街!」は元々147話目として制作された。
- 第1話の犯人逮捕シーンにレギュラーメンバーの中で高杉だけがいなかったり、地方ロケにも参加せず、他の刑事より明らかに出番が少ないなど、放映開始当初から西田敏行はかなり多忙であった。プロデューサーが「1クールでもいいから出演してほしい」と頼み込んで出演するに至ったという。ちなみに二年目で高杉が出演しているのは、53話、54話、58話、63話、65話(声のみ)、68話、69話、74話、80話、84話、92話だけである。
- 桜井のキャラクターがアメリカでの過酷な経験で変わった、と設定されたのは、復帰の際に藤岡が「最近の刑事ドラマの刑事は人情刑事が多い。一人くらい非情に徹する男がいてもいいのではないか」と提案したことによる。
- レギュラー入りして間も無く5週連続で欠席するなど、高杉同様、滝も演じる桜木健一のスケジュールの都合上欠席が多い。
- 第123話「豪華フェリージャック・恐怖の20時間!」の当初の脚本は藤岡弘が担当し、自らが主演の回だった。しかし撮影中に捻挫したため、主役を横光に変更し長坂秀佳が脚本を新たに書いた。
- 第215話「シャムスンと呼ばれた女!」では、内館牧子が岸牧子と言う名前で原案に初参加(「ドラマ」第1回プロット募集入選作品)。そのほか、第248話「殺人クイズ招待状!」でも原案に参加している。
- 第277話「橘警部逃亡!」(原案・谷口義正、脚本・長坂秀佳)は、5周年記念としてプロットが一般公募され、応募総数3000通の中から谷口の作品が選ばれて、再編の上放送された。
- 放送当時トミー(現・タカラトミー)からボードゲームが発売されているが、パッケージは作品とはなんら関係ない外国人の刑事3人のイラストであるものの、テレビ朝日・東映のれっきとした公認商品だった。
- 最高視聴率27.4%を記録した時のテレビ朝日・高橋正樹プロデューサー(当時)の談話
- 「脚本を大事にして、なるべくオーソドックスに描いてきたことが結果的に良かったかも。」
- 「(視聴率30%の大台という期待については)上がれば上がったでコワイのが実感。あまり視聴率を意識せず、これまでどおりオーソドックスに地味にやっていきます。」
- 1985年には、レギュラー出演者が一人ずつレコードをリリースし、最終的にはそのベストアルバムまで出す計画が組まれていた。藤岡弘の歌う挿入歌の「右手に枯れたバラ」はその第一弾シングルであったが、このシングルを出したきり計画自体がフェードアウトした。
- 第418話「少年はなぜ母を殺したか!」は全編法廷の中だけ(しかもそれまでの過程は画面では描写されず、法廷での攻防のみのシーンだけで進行する)という異色作だった。監督・辻理によれば、この作品ではリアリティーにこだわり、裁判所への見学やリサーチを行って撮影したという。また役者には「台本を持たないでセットに入ってほしい」と依頼したり、助監督に実際の裁判資料とそっくりな物を作らせた(セリフを書いたわけではない)という。作品の視聴率は16.4%(ビデオリサーチ関東地区調べ)と、まずまずの数字を残した。
- 誠直也の降板は、一部スタッフとの折り合いや役に関していろいろと思うところがあった事が理由と言われている。第435話(「特命課・吉野刑事の殉職!」)の脚本に竹山洋、監督に三ツ村鐵治を指名したのは、誠本人である。脚本家の長坂はDVD-BOXボーナスディスク収録のインタビューにおいて、ドラマ終了から数年後、自身の江戸川乱歩賞受賞記念パーティーの席で誠と再会した際、撮影当時に誠が吉野の人物設定に関して少なからず不満を持っていたという事を知り、その件も含め酒の席でお互い朝まで語り合った末、和解したことを告白している。また、誠自身もファミリー劇場の取材で長坂と人物設定を巡り一時確執があったことと、降板を自ら申し出た事実を明らかにしている。
- 「特捜」は、『ニュースステーション』のスタートに伴い、水曜22時枠から木曜21時枠への時間変更をした。その第1弾は、「疑惑のXデー・爆破予告1010!」で、「特捜」初の期首特番の2時間ドラマ(1985年10月10日木曜20時 - 21時48分まで放送)として放送されたが、再放送では、前編と後編に分けて放送した(2話連続放送を行っているファミリー劇場では前後編に分かれたものを繋げて放送した)。本放送時は、オープニングが始まる前に、1分30秒ほどのダイジェストが流れた。スペシャルが終了して次回予告の直前に、主演の二谷英明とレギュラーメンバーが集結して新メンバーが加わった事と時間枠が変更をした事を視聴者にアピールした。また、本放送時には前半と後半に一回ずつ『特捜最前線は、10月17日より木曜夜9時放送になります。ますます面白い"特捜最前線"どうぞご期待下さい!』と画面上にテロップが流された。新メンバーには、三ツ木清隆と渡辺篤史が特命課の刑事役で加入し、豪華ゲストとして二谷夫人の白川由美をはじめ、大場久美子� �浅茅陽子、高城淳一、渥美国泰らが出演。この時の視聴率は、12.4%(ビデオリサーチ関東地区調べ)。
- 9周年記念犯人当て懸賞付きドラマとして放送された第460話と第461話の懸賞品は、「正解者の中から抽選で日産サニー1300DXを1名様に、3組6名様にハワイ旅行ペアご招待」というものだった(応募総数26214通のうち、正解者は713通)。この企画の記者会見で、長門裕之は「殉職するんなら出るんじゃなかった!」。また、脚本の長坂は「時間枠が変わって、視聴率も以前よりも下がって『何か手がないか?』って、高橋Pから相談され、「それじゃあ蒲生警視を殺していいか?」って言った。インパクトがないと視聴者にとって大事件じゃないからね。"犯人当て懸賞ドラマ"は?、というアイデアは五十嵐文郎Pが考えた。俺には、最後のダイイング・メッセージのアイディアがあったのでOKした」というコメントを残している。なお、視聴率は第4 59話が9.4%、第460話が10.9%(ビデオリサーチ関東地区調べ)とふるわなかった。
- 「特捜」が水曜22時から木曜21時へ枠移動する事によって、旧時間帯の視聴者が離れ結果的に「特捜」の寿命を縮めたと言われている。脚本家の藤井邦夫は、その時期に20本近い脚本を提供しているが、当時を回想し「時間帯が変わったので、少し(内容を)明るくしてというのはあった」と述べている。
- 第488話の放送終了後の1986年12月19日~1986年12月24日までの5泊6日の日程で、特捜メンバーと行く「特捜ハワイツアー」が企画された。料金は17万9000円。旅行の企画はテレビ朝日と特捜最前線制作者が行なったが、実際行われたかは不明。
- 最終回では、ナレーターの中江真司が神代の上司である査問委員の役を演じた。
- 「ファンタスティック・コレクションNo.49 快傑ズバット」(朝日ソノラマ刊)におけるインタビューで、長坂は盟友である市川森一を「特捜」に招聘し、彼との(脚本での)対決シリーズを展開したいと抱負を語っているが、実際に市川が「特捜」を手掛ける事はついぞ無かった。これについて市川は、自身の出演番組「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」で「単にオファーが無かったんです」とコメントしている。
- 長坂秀佳が原作・監修を務めたゲームソフト「街 〜運命の交差点〜」(1998年発売)の劇中で、神代のその後について若干触れられている。
- 1992年にバンプレストから発売された「ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス」というゲームソフトの劇中に、桜井と津上がそれぞれ本郷猛と城茂にそっくりな刑事として登場している。ちなみにこのゲームでの津上は風船爆弾事件の際に奇跡的に生還したという設定になっている。
- 500回記念当時の脚本・長坂秀佳のコメント
- 「タイトルは高橋Pがつけた。いいタイトルだったね。最終回の3本もそうなんだ。ただ、もう少しスマートにしたかったかな、『父の十字架』とか。でもこういうタイトルのそろえ方は好きなんだよ。」
- この500回記念エピソードの視聴率(ビデオリサーチ関東地区調べ)は、前編「退職刑事船村・鬼」13.3%。後編「退職刑事船村II・仏」11.6%だった。
- 「特捜最前線」終了決定当時のテレビ朝日広報部のコメント
- 「視聴率だけ(が理由)ではありません。3年前から二谷さんから他の仕事にも力を入れて行きたいという申し出があり、その時は『(番組開始から)10年まで頑張りましょう!』と言ってここまで来ました。10年ひと区切りと言いますから、いい潮時と思います。淋しさよりも、役目を終えたと言う満足感が強いです。」
- 主要脚本家の一人でもある藤井邦夫の終了決定当時のコメント
- 「長坂さんはまだイイですよ。オレなんか、何も知らずに書き終えてから(番組終了を)知らされた。だからオレ達の脚本は、シリーズが終わるつもりの本じゃないんだ。」
- 最終回における主演・二谷英明の視聴者へのメッセージ
- 「この10年間に渡り、特捜最前線をご支援いただき、本当に有り難うございました。」
- 二谷以下レギュラーメンバーが全員集結した最終回の視聴率は、11.2%(ビデオリサーチ関東地区調べ)だった。
- 横光は「何故特捜最前線は終了したのか」との問いに、「やはり誠ちゃんと大滝さんの抜けたのが大きかった。あんな個性的な人が抜けた後は、なかなか埋められない。」「最後はマンネリだったかもしれない。プロデューサーとしても500回と言うのが一つの目安だった。みじめに視聴率が下がって終わるよりもいいところで終わろうと言うのがあった。」とコメントしている。又、個人的な意見として「特捜が終了した後に、年に1、2回スペシャル版を作る体制を残しておけなかった事が残念だと思う。」とも語っている。
- 最終回のエンディングで、特命部が新設され、特命捜査課メンバーが異動命令を出した時の異動先は以下のように設定されている。
- 特命部長……神代
- 特命部特命捜査第1課……橘(課長)、時田、紅林
- 特命部特命捜査第2課……桜井(課長)、叶、犬養、杉
- 番組終了後に二谷英明、本郷功次郎、横光克彦が出演した企業向けビデオ「ビジネス最前線」が発表された。このビデオには内田稔など特捜常連の演劇集団・円のメンバーが多数出演していた。
- 二谷、藤岡、誠、荒木、夏、三ツ木と、東映系を中心に、特撮ドラマの主役を演じた俳優が多数レギュラーの刑事として登場しており、このことから「特撮最前線」との異名で呼ばれることがある。
- 更には351話での「津上刑事の遺言!」では荒木と『仮面ライダーストロンガー』で共演したライバル幹部「謎の紳士タイタン」を演じた浜田晃を犯人役に抜擢する遊び心を加えられた。
- 「特捜最前線」DVD発売記者会見の時、叶刑事役の夏夕介が、「また、昔のメンバーで特捜最前線をスペシャル版でやりたい」と語っていた。
- 79年の中期からエンディングテロップの旧存クレジットと新規クレジットで字体が微妙に異なる現象がおきる。(目安はそのスタッフの担当表記)旧存の方は回を追うごとに新規クレジットに差し替えされた。(中でも長坂秀佳、塙五郎、天野利彦、野田幸男はサブタイの後に脚本監督表記が付くようになった84年春にようやく差し替えされた。)また劇中テロップの字体や表記演出も回によって一貫しておらず、「つづく」のテロップに至っては縦書き表記だったり、その当時の他の東映作品の使用分を流用したりといった現象も見られた。また縦スクロール表記だった第68・69・436話では全て新規に作り直されている。
- 同じ東映で製作された「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」(フジテレビ系で1985年から1986年に放送)に主演した南野陽子の述懐によれば、「スケバン刑事」と「特捜最前線」は同じ東映東京撮影所でスタジオ撮影が行われていて、それも隣の隣のスタジオのご近所どうしだったことから、スタッフや出演者らが裏方で交流していて、夏夕介などはよく「スケバン刑事」のスタジオで出演者らとお茶を飲んでいたとのこと。[要出典]
[編集] スタッフ
視聴率上位20作品~(いずれもビデオリサーチ関東地区調べ)
- 第1位(27.4%*第347話「暗闇へのテレフォンコール!」(1984年1月18日放映)
- 第2位(25.5%*第343話「汚職官僚の妻!」(1983年12月21日放映)
- 第3位(24.3%*第374話「真夜中の殺人エレベーター!」(1984年7月25日放映)
- 第4位(24.1%*第352話「レイプ・赤い靴の女!」(1984年2月22日放映)
- 第5位(24.0%*第344話「幻の父、幻の子!」(1983年12月28日放映)
- 第6位(23.5%*第51話「凶弾II・面影に手錠に光る!」(1978年3月22日放映)
- 第7位(23.4%*第350話「殺人トリックの女!」(1984年2月8日放映)
- 第8位(22.9%*第46話「判決・私を売った女!」(1978年2月15日放映)
- 第8位(22.9%*第346話「新春II・窓際警視の大逆転!」(1984年1月11日放映)
- 第8位(22.9%*第357話「OL・疑惑の完全犯罪!」(1984年3月28日放映)
- 第11話(22.7%*第365話「沖縄ラブストーリー!」(1984年5月23日放映)
- 第11話(22.7%*第393話「オレンジ色の傘の女!」(1984年12月5日放映)
- 第13位(22.6%*第340話「老刑事96時間の追跡!」(1983年11月30日放映)
- 第13位(22.6%*第369話「兜町・コンピューターよ、演歌を歌え!」(1984年6月20日放映)
- 第15位(22.4%*第403話「死体番号6001のミステリー!」(1985年2月20日放映)
- 第16位(22.3%*第378話「レイプ・妻に捧げる犯罪!」(1984年8月22日放映)
- 第17位(22.2%*第391話「遺留品ナンバー4号の謎!」(1984年11月21日放映)
- 第18位(22.0%*第341話「殺人マラソンコース!」(1983年12月7日放映)
- 第18位(22.0%*第361話「疑惑・警察犬イカロスの誘拐!」(1984年4月25日放映)
- 第20位(21.9%*第50話「兇弾・神代夏子死す!」(1978年3月15日放映)
[編集] ソフト化作品
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.1
2006年11月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 |
---|---|---|---|---|
1 | 愛の十字架 | 宗方寿郎 | 永野靖忠 | 2位 |
13 | 愛・弾丸・哀 | 館野彰 佐藤肇 | 佐藤肇 | 29位 |
94 | 恐怖のテレホン・セックス魔! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 25位 |
105 | さようなら、高杉刑事! | 39位 | ||
114 | サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事! | 32位 | ||
133 | 六法全書を抱えた狼! | 野田幸男 | 14位 | |
146 | 殉職 I ・津上刑事よ永遠に! | 天野利彦 | 1位 | |
147 | 殉職 II ・帰らざる笑顔! | 4位 | ||
172 | 乙種蹄状指紋の謎! | 13位 | ||
277 | 橘警部逃亡! | 長坂秀佳 (原案・谷口義正) | 野田幸男 | 43位 |
317 | 掌紋300202! | 長坂秀佳 | 田中秀夫 | 15位 |
333 | 一円玉の詩! | 大川タケシ | 山口和彦 | 37位 |
359 | 哀・弾丸・愛 7人の刑事たち | 塙五郎 | 辻理 | 30位 |
360 | 哀・弾丸・愛 II 7人の刑事たち | 25位 | ||
459 | 挑戦・この七人の中に犯人は居る! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 46位 |
460 | 挑戦 II ・窓際警視に捧げる挽歌! | 48位 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.2
2007年3月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 |
---|---|---|---|---|
50 | 兇弾・神代夏子死す! | 長坂秀佳 | 佐藤肇 | 8位 |
51 | 凶弾 II ・面影に手錠が光る! | 9位 | ||
62 | ラジコン爆弾を背負った刑事! | 天野利彦 | 43位 | |
80 | 新宿ナイト・イン・フィーバー | 佐藤肇 | 32位 | |
118 | 子供の消えた十字路 | 天野利彦 | 7位 | |
127 | 裸の街 I ・首のない男! | 塙五郎 | 30位 | |
128 | 裸の街 II ・最後の刑事! | 16位 | ||
131 | 6000万の美談を狩れ! | 長坂秀佳 | 宮越澄 | 42位 |
160 | 復讐 I ・悪魔がくれたバリコン爆弾! | 天野利彦 | 36位 | |
161 | 復讐 II ・5億円が舞い散るとき! | 49位 | ||
163 | ああ三河島・幻の鯉のぼり! | 大原清秀 | 佐藤肇 | 47位 |
215 | シャムスンと呼ばれた女! | 橋本綾 (原案・岸牧子) | 辻理 | 19位 |
351 | 津上刑事の遺言! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 4位 |
430 | 昭和60年夏・老刑事船村一平退職! | 塙五郎 | 10位 | |
SP | 疑惑のXデー・爆破予告1010! | 長坂秀佳 | 野田幸男 | 18位 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.3
同年7月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 |
---|---|---|---|---|
29 | プルトニウム爆弾が消えた街 | 長坂秀佳 | 佐藤肇 | 17位 |
30 | 核爆発80秒前のロザリオ | 22位 | ||
54 | ナーンチャッテおじさんがいた! | 天野利彦 | 24位 | |
85 | 死刑執行0秒前! | 19位 | ||
103 | 帰ってきたスキャンダル刑事!I | 塙五郎 | 野田幸男 | 34位 |
104 | 帰ってきたスキャンダル刑事!II | 41位 | ||
107 | 射殺魔・1000万の笑顔を砕け! | 大原清秀 | 佐藤肇 | 40位 |
136 | 誘拐1・貯水槽の恐怖! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 21位 |
137 | 誘拐 II ・果てしなき追跡! | 23位 | ||
170 | ビーフシチューを売る刑事! | 塙五郎 | 28位 | |
435 | 特命課・吉野刑事の殉職! | 竹山洋 | 三ツ村鐵治 | 6位 |
499 | 退職刑事船村・鬼 | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 34位 |
500 | 退職刑事船村 II ・仏 | 25位 | ||
506 | 橘警部・父と子の十字架 | 宮越澄 | 12位 | |
507 | 桜井警部補・哀愁の十字架 | 田中秀夫 | 11位 | |
508 | 神代警視正・愛と希望の十字架 | 宮越澄 | 3位 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.4
同年11月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 | 推薦者 |
---|---|---|---|---|---|
68 | 誘拐・東京-函館縦断捜査! | 塙五郎 | 佐藤肇 | - | 荒木しげる |
69 | 誘拐 II ・パニックイン・函館! | 83位 | |||
108 | 午前0時に降った死体! | 長坂秀佳 | 村山新治 | - | 櫻木健一 |
129 | 非情の街・ピエロと呼ばれた男! | 天野利彦 | 55位 | 横光克彦 | |
148 | 警視庁番外刑事! | 青木弘司 | 53位 | 夏夕介 | |
152 | 手配107・凧をあげる女! | 塙五郎 | 天野利彦 | 50位 | 塙五郎 深沢道尚 |
169 | 地下鉄連続殺人事件! | 長坂秀佳 | 宮越澄 | 63位 | 櫻木健一 |
200 | ローマ→パリ縦断捜査! | 天野利彦 | - | 誠直也 | |
201 | ローマ→パリ縦断捜査II! | ||||
211 | 自供・檻の中の野獣! | 塙五郎 | 辻理 | 58位 | 塙五郎 |
212 | 地図を描く女! | 阿井文瓶 | 野田幸男 | 84位 | 横光克彦 深沢道尚 |
255 | 張り込み 顔を消した女! | 藤井邦夫 | 天野利彦 | - | 藤井邦夫 |
260 | 逮捕志願! | 長坂秀佳 | 藤井邦夫 | 70位 | 長坂秀佳 |
380 | 老刑事・対決の72時間! | 塙五郎 | 天野利彦 | - | 天野利彦 |
399 | 少女・ある愛を探す旅! | 長坂秀佳 | 37位 | ||
418 | 少年はなぜ母を殺したか! | 辻理 | 60位 | 長坂秀佳 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.5
2008年4月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 | 主役 |
---|---|---|---|---|---|
2 | 故郷へ愛をこめて | 今村文人 | 村山新治 | 99位 | 特命課 |
53 | 背番号のない刑事! | 塙五郎 | 55位 | 橘剛 | |
63 | 痴漢・女子大生被害レポート! | 八幡史郎 | - | 高杉陽三 | |
90 | ジングルベルと銃声の街! | 長坂秀佳 | 佐藤肇 | 津上明 | |
91 | 交番ジャック・四人だけの忘年会! | 大野武雄 | 村山三男 | 吉野竜次 | |
124 | 顔切り魔・墓場からきた女! | 藤井邦夫 | 長谷部安春 | 88位 | 高杉幹子 |
143 | 殺人伝言板・それぞれのクリスマス! | 塙五郎 | 田中秀夫 | 84位 | 滝二郎 |
210 | 特命ヘリ102 応答せず! | 長坂秀佳 | 村山新治 | 60位 | 紅林甚一 |
230 | ストリップスキャンダル! | 野田幸男 | 45位 | 船村一平 | |
264 | 白い手袋をした通り魔! | 天野利彦 | 70位 | 叶旬一 | |
318 | 不発弾の身代金! | 藤井邦夫 | 95位 | 桜井哲夫 | |
320 | 特命ヘリ緊急発進! | 辻理 | 99位 | 特命課 | |
345 | 新春 窓際警視の子守歌! | 天野利彦 | 64位 | 蒲生大介 | |
346 | 新春 II 窓際警視の大逆転! | 68位 | |||
397 | 銃弾・神代課長撃たれる! | 辻理 | 84位 | 神代恭介 | |
490 | 青い殺意・優しい放火魔! | 宮下隼一 | 天野利彦 | - | 叶旬一 犬養清志郎 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.6
同年10月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 | 主役 |
---|---|---|---|---|---|
7 | 愛の刑事魂 | 長坂秀佳 | 村山三男 | 76位 | 特命課 |
17 | 爆破60分前の女 | 佐藤肇 | 64位 | 神代恭介 桜井哲夫 | |
52 | 羽田発・犯罪専用便329! | 井口真吾 | 須川栄三 | 88位 | 桜井哲夫 紅林甚一 |
59 | 制服のテロリスト達! | 大野武雄 | 天野利彦 | 73位 | 津上明 |
74 | 死体番号044の男! | 長坂秀佳 | 佐藤肇 | 73位 | 橘剛 |
86 | 死んだ男の赤トンボ! | 68位 | 紅林甚一 | ||
100 | レイプ・十七歳の記録! | 大野武雄 | 野田幸男 | 80位 | 吉野竜次 |
110 | 列車大爆破0秒前! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 51位 | 滝二郎 特命課 |
155 | 完全犯罪・350ヤードの凶弾! | 60位 | 橘剛 | ||
174 | 高層ビルに出る幽霊! | 村山新治 | 58位 | 高杉幹子 | |
186 | 東京、殺人ゲーム地図! | 田中秀夫 | 52位 | 叶旬一 | |
193 | 老刑事 鈴を追う! | 横山保朗 | 天野利彦 | 54位 | 船村一平 |
194 | 判事、ラブホテル密会事件! | 長坂秀佳 | 64位 | 桜井哲夫 | |
234 | リンチ経営塾・消えた父親たち! | 辻理 | 57位 | 橘剛 | |
334 | 東京犯罪ガイド! | 塙五郎 | - | 吉野竜次 | |
455 | 絆・ミッドナイトコールに殺しの匂い! | 藤井邦夫 | 宮越澄 | 犬養清志郎 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.7
2009年4月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 人気投票順位 | 主役 |
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32 | 殉職・涙と怒りの花一輪 | 井口真吾 | 野田幸男 | 87位 | 船村一平 |
88 | 私だけの三億円犯人! | 塙五郎 | 天野利彦 | 87位 | 橘剛 |
115 | チリアーノを歌う悪女! | 87位 | 桜井哲夫 橘剛 | ||
138 | 警視庁窓際族! | 村山新治 | - | 蒲生大介 吉野竜次 | |
141 | 脱走爆弾犯を見た女! | 長坂秀佳 | 宮越澄 | 76位 | 紅林甚一 |
177 | 天才犯罪者・未決囚1004号! | 青木弘司 | 73位 | 橘剛 | |
188 | プラットホーム転落死事件! | 村山新治 | 80位 | 紅林甚一 | |
195 | 殺人メロディーを聴く犬! | 野田幸男 | 94位 | 叶旬一 | |
208 | フォーク連続殺人の謎! | 65位 | 橘剛 | ||
209 | 三千万を拾った刑事! | 横山保朗 | 天野利彦 | 94位 | 叶旬一 |
216 | レスポンスタイム3分58秒! | 村山新治 | 83位 | 紅林甚一 | |
223 | ピラニアを飼う女たち! | 87位 | 叶旬一 | ||
239 | 神代警視正の犯罪! | 塙五郎 | 天野利彦 | 76位 | 神代恭介 |
248 | 殺人クイズ招待状! | 長坂秀佳 (原案・岸牧子) | 藤井邦夫 | 57位 | 紅林甚一 |
315 | 面影列車! | 阿井文瓶 | 81位 | ||
437 | 逆転推理・秋の花火のメッセージ! | 佐藤五月 | 辻理 | - | 時田伝吉 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.8
同年9月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 第2回人気投票順位 |
---|---|---|---|---|
70 | スパイ衛星が落ちた海! | 長坂秀佳 | 村山新治 | 2位 |
77 | 挑戦I・おじさんは刑事だった! | 石松愛弘 | 4位 | |
78 | 挑戦II・僕はおじさんを許さない! | 6位 | ||
79 | 挑戦III・十三歳の旅立ち! | 4位 | ||
123 | 豪華フェリージャック・恐怖の20時間! | 長坂秀佳 | 野田幸男 | 2位 |
167 | マニキュアをした銀行ギャング! | 田中秀夫 | - | |
179 | 面影 | 石松愛弘 | 佐藤肇 | 10位 |
184 | 慕情 | - | ||
205 | 雪国から来た逃亡者! | 長坂秀佳 | 宮越澄 | |
226 | 太鼓を打つ刑事! | 塙五郎 | 辻理 | |
256 | 虫になった刑事! | 長坂秀佳 | 藤井邦夫 | 1位 |
257 | 母……… | 阿井文瓶 | 辻理 | 9位 |
275 | 望郷 凶悪のブルーハワイ! | 塙五郎 | 天野利彦 | 7位 |
276 | 望郷II 帰らざるワイキキビーチ! | 8位 | ||
323 | 二人の夫を持つ女! | 藤井邦夫 | - | |
340 | 老刑事・96時間の追跡! | 大野武雄 | 野田幸男 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.9
2010年3月21日発売。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 第2回人気投票順位 |
---|---|---|---|---|
20 | 刑事を愛した女 | 塙五郎 | 村山新治 | 18位 |
36 | 傷痕・夜明けに叫ぶ男 | 長坂秀佳 | 松尾昭典 | 13位 |
84 | 記憶のない毒殺魔! | 塙五郎 | 天野利彦 | 23位 |
97 | 追跡I・白銀に消えた五億円! | 長坂秀佳 | 23位 | |
98 | 追跡II・愛と死の大雪原! | 30位 | ||
106 | 完全犯罪・ナイフの少女! | 15位 | ||
162 | 窓際警視の靴が泣く! | 永井龍一 | 村山新治 | 30位 |
164 | 再会・容疑者は刑事の妹! | 阿井文瓶 | 青木弘司 | 16位 |
180 | ダイナマイトパニック・殺人海域! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 26位 |
181 | ダイナマイトパニックII・望郷群島! | 44位 | ||
214 | バラの花殺人事件! | 26位 | ||
228 | 通り魔・あの日に帰りたい! | 宮下隼一 | 26位 | |
236 | 深夜便の女! | 佐藤五月 | 16位 | |
287 | リミット1.5秒! | 長坂秀佳 (原案・葛西裕) | 11位 | |
311 | パパの名は吉野竜次! | 竹山洋 | 藤井邦夫 | 19位 |
350 | 殺人トリックの女! | 長坂秀佳 | 山口和彦 | 13位 |
400 | 父と子のエレジー! | 天野利彦 | 30位 | |
419 | 女医が挑んだ殺人ミステリー! | 松尾昭典 | 39位 | |
421 | 人妻を愛した刑事! | 辻理 | 44位 | |
491 | 天使を乗せた紙ヒコーキ! | 藤井邦夫 | 天野利彦 | 19位 |
[編集] BEST SELECTION BOX Vol.10
同年8月6日発売。叶刑事役の夏夕介が2010年1月に死去したことに伴い緊急発売が決定した。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 第2回人気投票順位 |
---|---|---|---|---|
40 | 初指令・北北東へ急行せよ! | 須崎勝弥 | 村山新治 | 30位 |
42 | Gメン・波止場に消ゆ! | 井口信吾 | 天野利彦 | 35位 |
48 | 惜別・指の無い焼死体! | 塙五郎 | 村山新治 | 30位 |
153 | 上野発"幻"駅行! | 長坂秀佳 | 青木弘司 | 35位 |
175 | ナイター殺人事件! | 池田雄一 | 田中秀夫 | 23位 |
202 | 包帯をした銀行ギャング! | 長坂秀佳 | 野田幸男 | 44位 |
227 | 警視庁を煙にまく男! | 田中秀夫 | 35位 | |
232 | 脱走・水を飲む野獣! | 横山保朗 | 天野利彦 | 44位 |
240 | サンタクロース殺人事件! | 塙五郎 | 村山新治 | 35位 |
250 | 老刑事、赤い風船を追う! | 宮下隼一 | 天野利彦 | 44位 |
274 | 恐怖の診察台! | 藤井邦夫 | 39位 | |
279 | 誘拐 ホームビデオ挑戦状! | 長坂秀佳 (原案・小久保英治、小久保昌治) | 辻理 | 39位 |
298 | カナリヤを飼う悪徳刑事! | 大野武雄 | 44位 | |
309 | 撃つ女! | 佐藤五月 | 田中秀夫 | 12位 |
313 | 父と子のブルートレイン! | 塙五郎 | 宮越澄 | 26位 |
361 | 疑惑 警察犬イカロスの誘拐! | 長坂秀佳 | 天野利彦 | 39位 |
362 | 疑惑II 女捜査官の追跡! | 50位 | ||
403 | 死体番号6001のミステリー! | 塙五郎 | 39位 | |
420 | 女未決囚408号の告白! | 長坂秀佳 | 19位 | |
440 | 結婚したい女・ハイミスOLの復讐! | 佐藤五月 | 19位 |
第355話「トルコ嬢のしあわせ芝居!」が再放送では欠番となる。それ以外にも原板不良によりCSファミリー劇場にて欠番になる回もある。
[編集] 番組ネット局
系列は現在の系列。○は現在他系列局だが、放送当時はテレビ朝日系列とのクロスネット局。☆は地方ロケをした回に制作協力した(エンドロールに表示が出た)局。
[編集] 関連項目
- 渋谷クロスタワー - 特命捜査課はこのビルの一フロアにあるという設定だった(東邦生命ビルの頃)。何度となくビル外観や受付などが映されている。
- 家庭教師のトライ - 2009年7月から、本作の映像を使い、セリフを吹き替えた(本人ではなく別の声優が担当)CMが放送されている。なお、同社の代表取締役社長は本作主演の二谷の娘の二谷友里恵である。
- 相棒 - 2002年10月より放送されている連続刑事ドラマ(単発作品としては2000年より)でテレビ朝日・東映制作、日産自動車提供であり本作の後継枠のひとつでもある。主人公2人の所属する部署が"特命係"ということで特命捜査課と名称が似ているが、場所は警視庁内にあり、またこちらは2人だけの事実上閑職部署である。
- ^ 演じる誠も佐賀県出身。
- ^ 演じる誠もラグビー部出身で、福岡電波高主将として全国高等学校ラグビーフットボール大会優勝に貢献。
- ^ 例えば、「キネマ旬報」2006年12月上旬特別号の宮城正樹「懐かしのテレビ・ドラマ『特捜最前線』『服部半蔵 影の軍団』『柔道一直線』」では、チリアーノ名義でクロード・チアリが歌っているとしている。
- ^ 1981年に秋田放送から移行。移行後から1985年3月までは同時ネット、同年4月以降は遅れネット。
- ^ 1989年3月まではフジテレビ系列・テレビ朝日系列とのクロスネット局、同年4月から1993年3月まではフジテレビ系フルネット局。
- ^ a b 1985年9月までは同時ネット。同年10月以降は遅れネット。
- ^ 1981年3月までは同時ネット、同年4月以降は遅れネット。
- ^ 1980年4月当時は同時ネットでありながらもテレビ朝日と同じスポンサーではなく、地元スポンサーと混ぜた。画像より
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